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2009年03月13日

初めての逢瀬(4)− 聖域

 床に足を垂らした姿勢で、ベッドに横たわったあなた。衣類のほとんどを剥ぎ取られ、素肌にまとっているのはTバックショーツ一枚。ぼくは太ももの間に体を割り込ませたまま、白い下着に浮き出したシミを至近距離から見つめている。
 
 身をよじって恥じらいはするものの、上半身を起こしてまで逃がれようとはしない。両方の手を握られた状態で、首を捻ってベッドの掛け布に頬を押しつけている。羞恥に耐えながらも、あなたはぼくの愛撫を待っているのだ。
 
 股間を覆う逆三角形の白い布は、ごく薄く小さい。恥丘を隠している部分はそれでも幅広だが、ビキニラインの奥になるに従ってタイトになってゆく。近づいた布の縁は会陰で一つに交わり、紐になって尻肉の間に消えている。
 
 逢う前に交わしたメールのやり取りの中で、あなたはIライン、つまり女が最も女である部分の脱毛をしていると言っていた。この小さな布からヘアが少しもはみ出していないということは、その言葉通りなのに違いない。
 
 楕円のシミに鼻を押しつけ、深く息を吸う。全身から立ち上る甘やかな香りとは違った、もっと直接的な女の匂いが鼻腔を衝いてくる。焦らした方がいいのはわかってるが、そんな余裕はない。絡め取った手をほどき、ぼくはショーツの縁に指を掛けた。
 
「ああっ……恥ずかしいっ」
 股布を脇に押しやり、恥じらいの源泉をあらわにする。寄り添いあった二枚の花弁のあわいに、ぼくはいきなり舌を押しつけた。あなたの細い喉から、あえかな嬌声がこぼれ落ちる。
 
 先ほどの指での愛撫によるものか、陰唇は十分な湿り気を帯びている。片方のラビアに吸いつき、外側に軽く引っ張る。肉の合わせ目が、わずかにほどけた。すかさず、その隙間に舌を挿し込む。舌先に愛液の淡い酸味を感じた。
 
「旦那さんは、ほとんどクンニしてくれないんですよね?」
 唇を膣口に押しつけているため、くぐもった声になる。メールのやり取りの中で、あなたはそう書いていた。主人にフェラはさせられるが、クンニリングスしてもらった経験はほとんどないと。
 
 夫婦の営みは、今もコンスタントにあるらしい。しかし、濡れなくて困るのだと言っていた。そんな時、どうするのかというぼくの質問に、あなたは答えた。―― フェラチオしろって言われます。しっかり舐めて、滑りを良くしろという意味でしょうね。
 
 更には、それすら待ちきれず、乾いた膣に無理やり挿入しようとすることも多いという。信じられない気がした。妻が濡れていないのは、自分の愛撫が不足しているから。そう考えるのが普通ではないか。
 
 そもそも、愛液の代わりに唾液を使うという発想が不快だ。しかも、同じ間に合わせ方をするにしても、自分のでなく妻の唾液を使おうとするなんて。濡れないのが悪いのだから、お前が責任を取れということなのか? 奉仕は、妻だけの務めだと言うのか?
 
 あなたやぼくが思いつけない理由が、旦那様にはあるのかもしれない。しかし、どんな事情があるにしろ、そのセックスはあまりに哀しいと思う。妻の体を性欲処理に使っているだけ。あなたが、そう受け止めるのも無理はない。
 
「あなたのここ、すごく綺麗だ」
「ぁあ…そんなこと…」
 肉ひだに押しつけた舌の表面から、粘膜の微妙な凹凸が感じ取れる。そして、ほんのりとした温かさも。
 
「だって、本当に美しいもの。それに、とってもおいしい」
 ストレートな褒め言葉に、恥じらいの小さな悲鳴があがる。股ぐらに深く顔を埋め、両手の指を再び絡め取る。それに応え、あなたもしっかりとぼくの手を握り返してくる。
 
 執拗に膣口を舐め回しつつ、上半身に目を向けてみた。小さく刈り整えられた草むらの向こうに、形のよい乳房がある。その二つの丘の間から、そけぞった白いおとがいが見えた。いくら押し殺しそうとしても、あえぎ声は次第に高まってゆくばかりだ。
 
「どう? ここがいいんじゃない?」
 肉洞から滲み出す蜜を、舌で丁寧に舐め取っては、すぐ上のクリトリスにまぶしてやる。あなたの肉芽は、まだ苞の内側に守られている。それに丸ごとかぶりつき、吸っては離しを繰り返す。
 
「あっ、ああっ……いやぁ!」
 吸い立てる中で自然に出る、ちゅぱちゅぱという卑猥な音。それが、羞恥心を殊更に掻き立てる。仰向けのあなたは、長い黒髪を振り乱して悶えている。膣から尿道口を舌で探り、再び陰核に吸いついた。
 
 あなたが、快楽の坂を上り詰めてゆくのがわかる。
「逝ってください。あなたを、クンニで逝かせたいんだ」
 ぼくは、思わずそう口走っていた。旦那様があなたにしない分、ぼくがクンニリングスの悦びを教えてあげたい。
 
「あぅっ……あぁん、もう……もうっ!」
 がんぜない子どものように、あなたの指がぼくの手のひらを強く握り締めてくる。ぼくがここにいる事を確かめるように。そして、快楽の虚空に放り出されるのを恐れるように。
 
 甘露な蜜の湧き出すこの谷間は、女体における聖域だ。美しいあなたの中でも、女としての美が凝縮した場所。その清冽なサンクチュアリを唇と舌で愛でることの、何という深い喜び。クンニリングスを厭う旦那様の気持ちが、ぼくにはわからない。
 
「こっ……こんなのって……ぁあっ、いいっ!」
 自分の唾液とあなたの花蜜で、ぼくの口元はドロドロだ。激しさを増す愛撫に、あえぎ声が裏返る。
 頂上はすぐそこ。苞皮ごと強く吸った肉芽を唇から離し、またすぐにむしゃぶりついて、舌先で荒々しくこね回す。
 
「あなたのここは、本当に綺麗だ。一晩中でも舐めていたい」
 ぼくのこの呟きは、あなたの耳に届いたろうか。絡めた指と指。唯一自由が利く左右の親指で、莢を斜め上にめくり広げた。顔を覗かせた肉真珠の、なんと可愛らしいことか。
 
 聖域を彩る深紅の宝玉に、ぼくは夢中で吸いついた。
「あんっ、ぁあっ……あうっ!」
 エクスタシーへと向かう、最後の急坂だ。蠢く舌先が、あなたを一気に頂上へと押し上げる。
 ひときわ高い嬌声とともに、あなたの裸体が淫らに波打った。
 


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posted by 紫紺@官能小説 愛玩熟女 at 21:07 | 初めての逢瀬
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