星飾り左 星飾り中 星飾り右

2009年03月11日

初めての逢瀬(3)− キス

 口腔深く挿し入れた舌に、あなたの舌がねっとりと絡みついてくる。想いに応えてくれる手応えを得て、ぼくは夢中で唇をむさぼる。
「ぅうん……んぁっ」
 喉の奥から漏れるくぐもったあえぎ声は、感じてくれている証だ。
 
 初めてあなたの唇に触れた、前回の屋外デート。あの日は郊外の森林公園で待ち合わせて、そこのハイキングコースを二人で散策した。ぼくがメールで告白し、あなたがそれに応えてくれてから、二人が顔を合わせたのはその時が最初だ。
 
 肩を並べて歩く中で、ためらいがちに差し伸べたぼくの手を、あなたは握り返してくれた。細い山道を登り、たどり着いたあの三叉路。
 左に向かえば、山頂の展望台に続く道。右に進めば、緩やかに下って麓の終着点に至る道。その分岐点で、ぼくはあなたを抱きしめた。
 
 あなたを好きだという気持ちは、曇りのないまっすぐなものだ。少なくとも、自分ではそう思っている。しかし、想いが強く激しくなるに連れ、あなたのすべてが欲しくなってゆく。男として当然の感情だが、二人は既婚者である以上、問題は単純ではない。
 
 あの時のキスは、その先に踏み出す用意があるのかを、あなたに、そして自分自身に問い掛けたものだった。ぎこちなく肩を抱き、唇を押しつけただけの口づけ。ぼくらの間にある感情が友愛だけであるなら、あなたはそのキスを拒んでいた筈だ。
 
 何事もなかったかのように、麓に戻る道もあった。だが二人は、危うくとも山頂に向かう道を選んだ。仲の良い異性の友だちであり続けるには、ぼくらはあまりに惹かれ合い過ぎていた。
 あなたは、自分を守る覚悟があるかと問うた。それこそが望みだとぼくは答えた。そして、この手であなたを幸せにしたいとも。
 
 あなたの唇の感触を思い出しては、ぼくは眠れぬ夜を過ごした。夢見たその唇に、今のぼくは触れている。それどころか、中に挿し入れた舌を互いに絡め合ってさえいるのだ。
 
「ぅうん……ぁあぅ……」
 口を塞がれたあなたのあえぎが、熱く切ない鼻息となって、ぼくの頬に吹きかかる。股間に伸ばした右手を少しだけ上にずらせて、下着の上端から指を内側にもぐり込ませた。
 
 指先に恥毛が触れる。焦らせようと思っても、気が逸ってしようがない。手探りで亀裂を探り当て、寄り添いあった肉唇を掻き分けた指先に、ねっとりとした花蜜が絡みついてくる。
 
「んあぁ……あっ、あぁっ……」
 あなたの聖域は、既にしっかりと濡れていた。悦んでくれている。その確信を得て、ぼくは心から安堵した。嫌がられていない。この人は、ぼくの愛撫で感じてくれているんだ。
 
 手のひらをヴィナスの丘に押し当て、中指で肉の合わせ目を上下になぞる。その動きをゆっくりと繰り返す中で、女陰から漏れ出した愛液が、指を自然に深みへと引き込もうとする。指にたっぷりの蜜をまぶしては、それをクリトリスに擦りつけてやる。
 
 あなたの体の震えは、いつの間にか止まっている。ぼくも、もはや竦んでなどいない。唇を離そうとすると、あなたはぼくの胸に顔を埋めようとする。表情を見たくて、頬に手を触れた。すると、恥ずかしいのだろう、両手で顔を覆ってしまう。
 
「どうしたんです? 顔を見せてくれないと」
 その呼びかけに、あなたは顔を隠したままでいやいやをする。ぼくは上半身を起こして、スカートのホックを探った。後ろにあったそれを指で外し、脚からスカートを抜き取った。
 
 部屋の中で点いているのは、枕元の灯りだけ。だが、目はその薄明かりに順応し始めている。裸身に見とれそうになる自分を励まし、パンストに指を掛ける。あなたの手が止めようとするのを振り切って、一気に足元まで引き下ろし、両方のつま先から素早く抜き取った。
 
 あなたの脚は美しい。思わずうっとりしてしまう。あらわになった太ももに唇を押しつけ、舌先に素肌を感じる。
 背中に手を回して、おもむろに上体を持ち上げた。そして、尻がちょうどベッドの端に来るように、体全体を動かす。寄り添った左右のひざに口づけをしてから、その間に肩を割り込ませた。
 
「いやっ……こんなの、恥ずかしい」
 恥じらいに頬を染め、あなたは股間をぼくの目から隠そうとする。その右手を左手で、左手を右手でそれぞれ絡め取る。そのまま二の腕を使って半ば強引に太ももを割り開くと、顔を股ぐらに近づけた。
  
「あぁん、見ないで……」
 ショーツは、白のTバックだ。暗さに慣れた目には、中央に浮き出した縦長の楕円形がはっきりと見て取れる。そのシミに鼻を近づけると、あなたの匂いがはっきりと嗅ぎ取れた。



よろしければ、愛玩熟女 感想掲示板にご感想をください。

posted by 紫紺@官能小説 愛玩熟女 at 18:53 | 初めての逢瀬
星飾り左 星飾り中 星飾り右

QLOOKアクセス解析