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2009年03月10日

初めての逢瀬(2)− 抱擁

 光沢のあるベッドカバーが、やけに冷たく感じられる。あなたは、そこに腰掛けた状態から、裸の上半身を後ろに倒した体勢で、仰向けに横たわっていた。左右の太ももは、ぴったりと閉じられている。
 
 胸がときめいて、息苦しいほどだ。結婚してからかなりの年月が経つが、ぼくは自分の妻以外の女性を抱いたことがない。妻との間にも特に大きな問題はなく、夫婦とはそういうものだと思ってきた。
 
 半開きのあなたの唇を再び奪い、左の乳房に手のひらを重ねる。あなたの両腕が、ぼくの背中に回される。
「ぁん……」
 乳房を軽く揉みしだくと、光沢に満ちた朱唇の端から、小さな悲鳴がこぼれた。
 
 どうやって焦らし、いかにして高めようか、あれこれと考えてきたにも関わらず、ストレートに求めずにいられない。それくらい、あなたの魅力は圧倒的だ。花びらのような唇、その甘美な感触におののきを感じつつ、おずおずと舌を差し伸べる。
 
 閉じられた歯は、性愛への門だ。女性の側に受け入れる意志がなければ、決して開くことはない。その外面をなぞるように、行きつ戻りつするぼくの舌先を哀れに思ってか、固い門扉がほんの少しだけ開かれた。すかさず、ぼくはその隙間に舌を挿し込む。
 
「んあっ……んぅん」
 口腔の中の粘膜を、ぼくの舌が探ってゆく。あなたの舌は、奥で息を潜めたままだ。胸を愛撫する手に力を込めると、吐息の混じったあえぎが、ぼくの口元に振動として伝わってくる。
 
 唇を強く押しつけ、舌で白珠の歯を上下にこじ開けに掛かる。
「……ぅうっ……んぐぅ」
 ぼくのすべてが、あなたを求めている。あなたの体が、想いに応えてくれることを。なのに、その舌は臆病に過ぎる。ぼくの誘いに、容易に応じようとはしない。
 
 片手で肩を抱き、もう片方で胸のふくらみを揉みしだく。ひとしきり乳房を愛した後で、その手を下へと滑らせた。あなたが穿いているのは、ひざ丈より少し短いスカートだ。その裾をめくり上げ、太ももの美しい曲線をあらわにする。
 
「見ないで。恥ずかしい……」
 頬を朱に染め、あなたはぼくの胸に顔を埋めてくる。その体は硬くこわばったまま、さっきから小刻みに震えている。まるで少女のような恥じらいの表情が、いじらしくて堪らない。
 
「ぼくに任せてください。手荒な事はしないから」
 あなたへの愛しさが募り、覆いかぶさるように強く抱きしめる。少しの間、何もせずにそうしていた。ワイシャツを通して、あなたの乳房の弾力と体温、更にその内側の鼓動が感じ取れる。
 
 固く閉じた太ももは、あなたの貞淑さの証だ。ぼく同様、あなたも結婚してから、旦那様以外の男に体を開いたことなど一度もない。さっきから、喉が渇いて仕方がない。ぼくもあなたも、若き日の初体験さながらに緊張し切っている。
 
 本当に、この人を抱いていいのか。逢うことが決まってから、何度もそう自問してきた。人妻と深い関係になることが何を意味するか、それはよくわかっている。そして、それが罪に値することも。だが、ぼくはそれでも引き返せないと感じたのだ。
 
 大きく息をしてから、再びスカートの裾に手を伸ばす。
「ぁあん……」
 あなたの抵抗は、先ほどよりも弱々しい。股間にたどり着いた指が、ビキニショーツとパンストの上から、ゆっくりと聖域をなぞる。ふっくらとした恥丘の頂から、その下の谷間へと分け入る。
 
「そう、楽にしてください。大丈夫だから」
 無理やり脚を開かせたりはしない。スリット沿いに指を奥まで挿し入れ、それを外に押し広げる形で太ももを割り開く。あくまでも柔らかなタッチで、その動きを何度も繰り返す。
 
 そして、ぼくはあなたの首筋に舌を這わせる。微かに香る汗の匂いまでが、まさに女そのものだ。内股への執拗な愛撫に、わずかに緩んだ太もも。その隙間に、すかさずひざを挟み込んだ。これで、両ももを密着させる守り方はできなくなる。
 
 スカートは、腰まで捲くり上げられている。パンストの上端から指を忍び込ませた。吸いついてくる素肌の感触に、ぼくの興奮は更に高まる。聖域を覆うのは、薄いショーツ一枚だけ。股布の上からでも、陰唇の位置がはっきりと感じ取れる。
 
「ぁあっ……あぁん」
 あなたの声が、少しずつ艶かしさを増してゆく。息遣いが、荒くなっているのがわかる。唇を重ねた。白珠の門扉は、いまや上下に開いたままだ。舌先で、その内側に訪れを告げる。
 
 股間に這わせた指を、クリトリスのある辺りに押しつけ、細かく震わせた。あなたの反応を見ながら、位置を探ってゆく。
「んぐっ……んぁっ」
 不意に激しくなったあえぎから、肉芽のありかが知れた。そこに振動を集中させる。
 
「うぐっ……ぅぐぁっ!」
 ショーツ越しの愛撫。そのもどかしさに耐えかねたように、あなたの舌がぼくを求めてきた。弾力に満ちた感触に軽いめまいを覚えながら、ぼくはあなたの舌の動きに応えてゆく。



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posted by 紫紺@官能小説 愛玩熟女 at 19:09 | 初めての逢瀬
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